大家さんになって継続的な家賃収入を得たいけれど、何から手をつけたらいいんだろう?
会社員や公務員にも人気の不動産投資ですが、一体なにから始めたらよいのか悩んでおられる方も多いのではないでしょうか?
中古の一棟アパートを購入し、不動産投資を行なっている、ぺんじろうと申します。私も、不動産投資を始める前は、同じように何から始めるべきかで悩んでいました。
そこで、この記事では、実際に自分が読んでみて役に立った本の中から、不動産投資を始めたいと思っている初心者の方が、はじめに読むべき本を選び方のポイントと合わせてランキング形式で紹介します。
良書を読んで、不動産投資を始める一歩にしてください!
不動産投資本の選び方のポイント
不動産投資の本は、読み始める順番が大切です。絶対にこの順番で読まなければいけないというものではありませんが、順番に学ぶことによって不動産投資を全く知らない素人から大家さんへの階段を上りやすくなります。
私がおすすめする順番は以下の通りです。
- 不動産投資家としてのマインドセットが学べるもの
- 不動産投資の内容を網羅的に学べるもの
- 投資対象について深く学べるもの
- 不動産投資の体験談が中心のもの
- 収益計算・税金・確定申告などについて学べるもの
それぞれの内容を詳しくみていきましょう。
①不動産投資家としてのマインドセットが学べるもの
不動産投資をこれからしようと考えている人は、最初に不動産投資家としてのマインドを形成する必要があります。
というのも、不動産投資はアパートなどの収益物件を購入しようとすると少なくとも数百万円、大きい物件であれば、億を超えるお金が動きます。
ましてや、住宅ローンを借りて住むマイホームとは違い、他人が住む家のために借金をするわけです。これは普通の人の感覚では考えられないと思います。
そのため、不動産投資を始める場合には、物件を購入する際にドンと構えられるようにまずは不動産投資家のマインドセットを身につけましょう。
②不動産投資の内容を網羅的に学べるもの
不動産投資のマインドセットが学べたら、次は不動産投資の内容・仕組みについて学べる本を読みましょう。
「不動産投資はどのようにして始めたらよいのか」「どのようにして儲けられるのか」など体系的に学ぶことで物件の選定から収益化までのイメージがつきやすくなります。
不動産投資は収益物件を探すところから物件の購入や管理、収益計算や税金のことなど必要な知識が多岐にわたります。
そのような時に浅く、広く学べる本はとても重宝します。不動産投資で進め方がわからなくなった時に、網羅的にまとまった本が1冊があれば、不動産投資の指南書として活躍してくれるでしょう。
③投資対象について深く学べるもの
不動産投資について体系的に学んだ後は、投資物件の選定です。1棟アパート・区分マンション・戸建のどれに的を絞るのか、それぞれのメリット、デメリットを比較検討するためにそれぞれに特化した本を読みましょう。
当然、1棟アパートについて書かれた本であれば、1棟アパートのメリットを強調したものになっており、区分マンションや戸建てについては否定的に書かれています。
1つの投資法の本だけでは、知識が偏って、これしかないと思いかねないので、しっかりと比較するためにもそれぞれの本を一通り読むことをおすすめします。
④不動産投資の体験談が中心のもの
昔は、不動産業者が作ったパンフレットなどで紹介されている大家さんのインタビュー記事ぐらいからしか、不動産投資の実態を知ることはできませんでしたが、最近は、kindleなどの電子書籍で、本を出版する不動産投資家が増えてきました。
このような本を通じて大家さんのリアルな体験を学ぶことができます。
素人にはわからないような「どのような物件を買ったらどれぐらい収益が出るのか」「大家になったら何に気をつけたらよいのか」など、大家だからこそ書ける内容もあるので参考に読んでみて、大家さんライフをイメージすることをおすすめします。
kindle書籍は単品でも売られていますが、たくさんの不動産関連本が定額で読み放題のkindle unlimitedというサービスもあります。kindle unlimited 初回30日間無料体験キャンペーンなどもあるのでぜひ利用して、無料期間中に一気に体験談を読んでみるのも良いでしょう。
⑤収益計算・税金・確定申告などについて学べるもの
不動産投資をする上で切っても切れない関係にあるのが、お金の計算です。減価償却や税金について理解していなければ、収益がどれぐらい出ているのか把握することができません。
また、サラリーマンだけをしていればほとんど縁がない確定申告についても、不動産投資を始めればする申告をする必要があります。
今後、不動産事業を拡大していく予定のかたは、青色申告をしたほうが税金的にはお得になるので、不動産投資と同様に簿記も学び、収支の把握に努めることをおすすめします。
不動産投資の勉強に本を買う際の注意点
不動産投資の本は幅が広いこともあり、多くの本が出版されています。
しかし、中には情報がアップデートできていないものや読んでもあまり参考にならない本もあります。本を選ぶときには、次のことに注意しましょう。
発行年が古すぎるもの
不動産投資は始める時代によって、融資が出やすかったり、利回りのよい物件が大量に出回ったりと状況がかなり違います。
そのような背景からも、発行年が古いものについては、当時は通用した手法だったけれど今の状況では全く使えない手法というものも存在します。
今では使えない手法を使って、不動産投資を始めようと思っても状況が違うので不動産投資をスタートすることもできなくなります。現在の状況でも使える手法なのか確認しながら、参考に学んでいきましょう。
本の末尾が営業で終わるもの
この手の本は結構あります。例えば、ある土地の不動産投資は成功しやすいと前段で長々と書いておき、最終的には著者の会社の物件を買わせるようにもっていくような本、いわゆるPR本です。
こういった類のものは、自社物件を買わせたいがために書かれた本なので、かなり偏った本になっており、あまり参考になりません。
著者がどのような経歴の人で、最終的に資料請求やSNSなどの誘導を斡旋していないかもチェックするポイントです。
不動産投資を始めたい初心者におすすめの本ランキング
ここからは、実際に自分が不動産投資を始めるにあたって読んでみて参考になった本をランキング形式で紹介します。
1位 世界一やさしい 不動産投資の教科書 1年生(浅井 佐知子)
不動産投資の全体像をつかむための教科書として最適
不動産投資の初心者にもわかりやすいように、専門用語を使わずに不動産投資の仕組みや方法について解説されているのが特徴です。
私もこの本を仕事部屋に置いており、疑問がわいてきたときにすぐに見られるようにするぐらい愛読しています。
不動産投資について網羅的にまとめられているので、不動産投資を始めてからも心強い辞書として活躍してくれるでしょう。
2位 改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん(ロバート キヨサキ)
不動産投資家のバイブル
私が不動産投資を始めようと思ったきっかけの本です。世界中で約3000万部以上売れた世界的ベストセラー本であり、これから不動産投資をしようと思っている人はもちろん、お金についてのマインドセットを学びたい人にはとても参考になります。
一例として、本の中でキヨサキ氏は「資産とは、お金を生み出すもの。負債とはお金を奪っていくもの」と述べています。要するに収益を生む不動産は資産、マイホームや車など自分のお金を減らしていくものは負債だということです。
お金に対する考えを180度変えられる本書は未来の不動産投資家には必読の本となるでしょう。
3位 不動産投資最強の教科書(鈴木 宏史)
不動産投資についての知識をQ&A方式で解説
楽待コラムニストの鈴木宏史さんが書かれた全編Q&A方式の不動産投資本です。不動産投資初心者から経験者まですべての人を対象にした本で、同じような疑問、つまずきやすい問題を不動産投資の先輩方がQ&A方式で回答してくれています。
また、著者の小さな失敗もコラムとして包み隠さず書かれているので、現在成功している大家であっても最初はみんな失敗をして、成功につながっていくのだと実感できる本です。
4位 ニューノーマル時代の自分で稼ぐ力(もふ社長@もふもふ不動産)
実際に成功している不動産投資家のマインドが学べる
不動産投資関連でYouTubeをされているもふ社長の本です。もふ社長が10年以上かけて築いた稼ぐ力について、惜しみなく書きつづった本で、前半では「個」で稼ぐ時代へのマインドセット、後半では具体的に「個」で稼ぐ方法について書かれています。
稼ぐ方法については、不動産投資のほかにも株式投資やYouTube、ブログなど多くのことが触れられています。不動産投資については、後半の具体的な稼ぎ方のページで取り上げられています。
特に前半のマインドセットと後半の不動産投資のページは不動産投資を行う上でとても参考になります。
5位 正直不動産(大谷 アキラ他)
不動産投資の知っておきたい知識が漫画で学べる
2017年に第1巻が発行され、2022年3月現在第13巻まで発行されており、累計発行部数は160万部を突破。2022年4月からは元ジャニーズの山下智久さん主演でドラマも始まります。
ストーリー仕立てで不動産業界の裏側、闇を知ることができる本書は、不動産投資初心者も知っておいたほうが良い知識がふんだんに盛り込まれており、不動産業者に騙されないためにも事前に読んでおいたほうがよいでしょう。
6位 【最新版】まずはアパート一棟を買いなさい(石原 博光)
アパート経営について学べる王道の1冊
私が投資対象を1棟アパートに決めてから最初に読んだ本です。300万円の自己資金でアパートを購入し、10年後には年間1000万円の家賃収入を得るまでのロードマップが書かれており、わくわくしながら読み進めました。
また、物件の探し方や融資の受け方、運営管理まですべてにおいて丁寧に書かれているので、アパート一棟を投資対象にしていない方でも参考になる部分はあると思うので、大家になりたいという方はぜひ読んでみることをおすすめします。
7位 大家さんのための青色申告(渡邊 浩滋)
不動産投資の経理や確定申告がわかる!大家さんの強い味方に
自身でもアパート経営をされている税理士の渡邊さんが大家さんのために書いた本です。経理初心者にもわかりやすく書かれており、初めてでも青色申告に挑戦できるように構成されています。
また読者特典として、大家さん専用の青色申告ソフトを無料ダウンロードすることもでき、確定申告のハードルを下げてくれる一冊です。不動産投資の確定申告の時期は辞書代わりとして、本書を机に置いておきましょう。
8位 Excelでできる不動産投資「収益計算」のすべて(玉川 陽介)
不動産投資に欠かせない「収益計算の方法」が学べる!
本書は不動産投資の収益計算においてかなり本格的な内容です。不動産投資の勉強を始めたばかりの時に読むと、理解することは難しいと思います。
しかし、内容は不動産投資の本質をとらえており、今後、不動産投資と付き合っていこうと思っている人には必読の1冊になるでしょう。
9位 不動産投資と火災保険 改定増補版(薮井 馨博)
起こってからでは遅い!もしものために火災保険について学ぼう
不動産投資における災害リスクに備える火災保険に特化した本です。台風や地震などの災害が多い日本において、リスクヘッジの手段として必要な火災保険について深く学ぶことができます。
また実際の現場で起きた事故例や対処法も紹介されており、もしもの時のイメージがつきやすいです。私もこの本を読み、火災保険を選びました。
10位 【副業から始める不動産投資】「戸建投資術」完全解説!(まさどん)
不動産投資を身近に感じられる、大家さんの体験本
中古戸建に焦点を当てた、まさどんさんの不動産投資体験本です。初心者にはローリスクの戸建投資をおすすめという内容の本ですが、戸建てを対象にしない人でも参考にできる部分がたくさんあります。
物件の選び方から融資付け、管理、出口戦略に至るまで細かく章立てされており、不動産投資初心者にはとても参考になるでしょう。
まさどんさんが運営されているブログ「まさどん不動産」も不動産投資初心者に参考になる情報が多くおすすめです!
▶︎まさどんさんのブログはこちら
まとめ
不動産投資の本は勉強に最適です。不動産投資の先輩たちが知識を結集して本を書いてくれているので、どのように始めればよいのか、どのような形で儲けを出せばよいのか本の中で教えてくれます。
ただ本の中には今の時代に合わない投資法だったり、PR本として出版されているものもあるので読み進める中で冷静な判断ができることも求められます。
不動産投資の全体像から把握し、投資法に応じたもの、収益計算などの細かい知識などを順序立てて読むことによって不動産投資の仕組みを理解できるはずです。
不動産投資をもっと学びたいと思ったら、ぜひ不動産投資の全体像を把握できる本から読んでみましょう!
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