現在、ピグマリオンの第一グレードに取り組んでいる息子ですがその中で「点描写」という問題があります。
点描写といえば、図形や空間把握能力、集中力が育つのに役に立つといわれていますが、幼児が初めて取り組むのには難しいように思います。
うちの息子も初めて問題を見たときには固まってしまい、鉛筆が全く動きませんでした。
この記事では点描写初心者向けの教え方や取り組み方のコツを紹介します。
*長男3歳半の時点での取り組みです。
点描写初心者の最初のステップ
我が家で取り組んだ点描写のステップを紹介します。
- 移転の問題に取り組む
- 2×2の自作問題に取り組む
- 「わごむパターンボード」で遊ぶ
- 市販の問題集に取り組む
点描写が初めての方は、まずは無料の問題などで今のレベルをチェックするといいですよ!
移転の問題に取り組む
点描写ができるようになる前提として、移転の問題が分かるかということがあります。
移転の問題とは例えばこのような問題です。
見本を見て、自分でも再現できるかという最初のステップになります。
ホワイトボードなどでマスを増やしたり、○×△などのバリエーションを増やして難しくすることができます。
2×2の自作問題に取り組む
移転の問題ができたらまずは、2×2 マスの問題に取り組みます。
親がホワイトボードなどで見本を書き、子どもに真似させます。
点描写は「斜めの線」が難しいので、まずは「たてよこの線」から始めます。
「わごむパターンボード」で遊ぶ
2×2の自作問題に取り組むことでコツをつかむ子もいるようですが
残念ながらうちの息子はまだ点を移すということが難しかったようでその先へなかなか進めずにいました。
そこで取り入れ始めたのが、くもんの知育玩具「わごむパターンボード」です。
このボードは19ピンと81ピンの2つの難易度があります。
それぞれのピンボードに輪ゴムを引っ掛けて模様を作っていきます。
息子はわごむで遊ぶのが楽しかったのか19ピンの方はすぐにできるようになりました。
息子は、このおもちゃで「点を見本のようにつなぐ」ということがどういうことか分かったようで大きく前進しました。
市販の問題集に取り組む
「わごむパターンボード」に取り組んだあとは市販の問題集に取り組み始めました。
ピグマリオンの第1グレードに含まれる点描写はまだ難しそうだったので、こぐま会の「ひとりでとっくんてんずけい1」をやり始めました。
まだまだ、最初の段階で苦戦しているので、「わごむパターンボード」やホワイトボードで特訓しながら少しずつ攻略していけたらと思います。
一般的に点描写は「たてよこの線」より、「斜めの線」が難しいといわれていますが、うちの息子もまさにそうです。
「たてよこの線」だけならだいぶできるようになりましたが、「斜めの線」が一本でも入ると途端に難しそうな顔をします。
「斜めの線」が入る問題はまだ色付けなどでアシストしてやっています。
点描写の教え方のコツ
ここまで我が家で実践した点描写はじめのステップをご紹介しました。
続いて点描写を教えるときのコツを紹介します。
①細かいところまで指導しない
②「スモール・ステップ」を意識する
・見本と同じものを再現する力
・「たてよこの線」
・「斜めの線」
・「点を通らない線」
・点の数を増やす
③どこの点とどこの点が対応するかを意識させる
細かいところまで指導しない
点描写をやっていると、思わず色々といいたいシーンが出てきます。
例えば、「ここの線曲がっている」や「ちゃんと点の上を通れていない」などです。
将来的にはしっかりとできるようになる必要はありますが、最初はおそらく子どもは見本と同じものを再現するだけで精一杯です。
そこで親からうるさく言われたり、何度も消しゴムで消したりするとやる気をなくします。
私も、何度も言いかけたことはありますが、まずはできたことを褒めてあげて調子が出てきたころに少しずつアドバイスしていくのがいいかなと思います。
「スモール・ステップ」を意識する
まずは「移転」の問題などから始めるといいと思います。
左右が反対になったりしていたら、問題を変えて練習します。
「斜めの線」より書きやすい「たてよこの線」から取り組み始めます。
うちの息子は「移転の問題」はすんなりできましたが、点描写が全然できませんでした。
その理由は見本をちゃんと見ていなかったことと対応する点が分かっていなかったことです。
その2点を意識してやると取り組みやすいです。
「斜めの線」は幼児には難しいです。まずは、「斜めの線」の数が少ない物からはじめます。
対応する点が分かっていない場合はマーキングなどを活用します。
「点を通らない線」はさらに難易度が上がります。始点と終点を意識して取り組みます。
ステップ1~4ができたら点の数を増やしていきます。ステップ1~4がしっかりできていたら、点の数が増えたりしても基本的には取り組めると思います。
どこの点とどこの点が対応するかを意識させる
点描写で最初のうちに子どもが困るのは「どことどこを結べばいいかわからない」これに尽きます。
息子も「どうすればいいの?」を連呼していました。
なのでまずは、見本に赤いクレヨンなどで印をつけ、子どもが線を描くほうを示して「この赤い印と同じところはどこ?」と聞きます。
それを繰り返していき結べば良いところを一目でわかるようにすると子どもが取り組みやすくなります。
点描写の取り組み方・教え方のコツ まとめ
点描写の初心者が最初に取り組むときは、
移転の問題、親の自作問題、知育玩具などを使って少しずつ点描写というものは何かを教えることが初めのステップです。
①細かいところまで指導しない
②「スモール・ステップ」を意識する
③どこの点とどこの点が対応するかを意識させる
点描写を教える際の教え方のコツ3つです。
我が家もスモールステップで頑張りたいと思います!
【追記】その後の点描写の上達具合は・・・
最初にこの記事を書いてから2か月ほどしてからの息子の点描写の上達具合です。
相変わらず線はいがんでいますが、ちゃんと自分で見本と同じものを再現できる力が上達したように思います。
ただ、点描写の練習ばかりしていたわけではなくたまにやるといった感じでした。
他の認知力や知力がついてくると相乗効果もあるように思います。
ピグマリオンについてもおおよそ第一グレードを終了し、第二グレードの教材を少しずつ取り組み始めました。
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